現在、一部の医療機関のサイトにおいて、筋肉増強作用を宣伝文句にして、男性ホルモン補充治療法や成長ホルモン及びタンパク同化ホルモンの注射について表記した例が見受けられるようになっています。さらにタンパク同化ステロイド剤の個人輸入代行のサイトも存在し、アクセス可能な状態となっております。
近年のボディメイクブームを背景として、上記のような医療機関において、治療目的ではなく、筋肉増強や競技パフォーマンスの向上を目的として医師の処方を受けるケースが少なからず存在する可能性が考えられます。また、このような処方を受けた者が、ビジネスや自己宣伝を目的として増強された筋肉や運動パフォーマンスを利用されることも危惧されます。
当然のことながら、トレーニング指導者が自らドーピングを行うことやクライアントに推奨するなどということはあってはならないことです。それはトレーニング指導本来の主旨から大きく逸脱する行為であり、トレーニングに真摯に向き合う高潔な論理観を冒涜するものでもあります。
トレーニング指導者が、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が規定する禁止薬物を使用することは、絶対に容認できるものではありません。一方、トレーニング指導者ではない方についても、美容や筋肉増強を目的としてホルモン剤等を使用することは副作用など健康上の問題が発生する危険性が懸念されます。
ONE REP GYMは、所属トレーナーはもちろん、トレーニング指導に携わるすべての者が、以下の行為に関わることを容認しないことを表明いたします。
■ 医療機関における筋肉増強作用を目的としたドーピング行為を容認・推奨すること
■ トレーニング指導者自身及び指導する対象者が上記のような行為を受けること
■ 医療機関以外の手段においても、WADAが規定する禁止薬物を使用、推奨すること